県庁おもてなし課
もとの原作は、セミドキュメンタリーとまではいいませんが、高知の観光についての説明的な部分がとても多い小説で、そのまま映画化したらテレビのビジネスニュースのようになってしまうような心配があった。
それを、同じ有川浩の原作を映画として見事に仕上げた『阪急電車』チームは、どのように映画化したのか。彼らのとった方針は「ドラマ部分をがっちり描く」というものでした。
これは成功だったと思います。二組の若い男女の恋愛ドラマと血のつながっていない家族の再生の物語。この部分はとてもよく表現されていたと思います。
一方で、おもてなし課にまつわる「お仕事映画」的な部分はかなり省略されており、そのあたりを求める方には期待はずれな映画となってしまったかもしれません。
しかし、焦点を広く取った結果、全体的に『薄い』映画になってしまうよりは、掘り下げるところは掘り下げ、切るべき所は切り、テーマのはっきりした映画とすることは、小説の脚色としては正しいものだと思います。
錦戸亮、堀北真希のさわやかな笑顔が大フューチャーされていますが、なぜか一番印象に残るのは『二時間ドラマの帝王』船越英一郎のキメ顔。あの人は目立ち方わかってますよねぇ…
39/2013
#517
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