ムーンライズ・キングダム
現実離れしたメルヘンチックなタッチと、奇妙なカメラワーク。
冒頭から、とても作家性の高い一種独特な世界が展開する。
物語は単純だ。12歳の少年少女が恋をして、駆け落ちして、回りの大人たちが大騒ぎをする。ただそれだけ。
ブルース・ウィリス、エドワード・ノートン、ティルダ・スウィントンなどなど。回りの大人たちに配された豪華なキャストが目を引くけれども、主役はやっぱり二人の子どもたち。大人たちに負けない存在感で、映画の中心としてしっかり演じている。
この映画で印象に残るのは、やっぱり子どもたちの真っ直ぐさ。
大人たちが逃れられない、前途にあるものへの怖れや不安。前へ進むことへの迷いやためらい。
そんなものとは無縁に、ちゃんと前を見て進んでいく。
『また明日ね』
何気ない言葉だけれど、とてもよい言葉だった。
10/2013
#488
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