テッド
R15+
本来なら興行にとってネガティブ要素であるレイティングを、効果的に宣伝に使用した感があります。
下ネタ、ドラッグネタなどがたくさん登場しますが、そのわりにはあまり下品な感じはありません。下品さだけではなく、友情や恋愛や、さらにはちょっとしたアクションシーンまで。さまざまな要素で観客を楽しませようとがんばっているせいでしょうか。
そしてそれらのいろいろな要素が器用にまとまっているのはいいのですが、逆にそのまとまり具合が突き抜けた部分のなさを印象づけてしまっている。一言でいえば、なんだか物足りないのです。
下品でも、笑いでも、感動でも、スリルでも。どこか一つでも突き抜けた部分があった方が、もっとインパクトのある映画になったような気がします。
そう考えると、とことん下品を追求しながらシナリオも映像も高品質。ぶち抜けたその先の方で、整合感を感じさせることなく整合感をとっている。そんな『ハングオーバー』シリーズはとんでもない傑作だったなぁ、と、この映画を観てあらためて感じてしまいました。
5/2013
#483
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- マグニフィセント・セブン(2017.02.18)
- ザ・コンサルタント(2017.01.28)
- 本能寺ホテル(2017.01.23)
- アンダーワールド ブラッド・ウォーズ(2017.01.09)
- Year 2016(2016.12.30)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント