« 砂漠でサーモン・フィッシング | トップページ | もうひとりのシェイクスピア »

2012/12/28

フランケンウィニー

Fw どことなく気持ち悪くてどことなくかわいらしいキャラクターたちが演じる、古今東西のモンスター・怪獣映画をコラージュしたような物語。

その手の映画が好きならば、かなり楽しめる映画でしょう。

ただ、どうしても納得がいかないのがエンディングです。
この映画で多くの人が感動したのは、たぶん主人公が愛犬の死を受け入れ、そして乗り越えようと努力するその姿ではなかったでしょうか。

だから、エンディングが全てをぶち壊したように感じるのです。
その直前の感動はなんだったのか、って。
アニメという、子どもたちも多く鑑賞するものだから、これでいいのでしょうか?ハッピーエンドのほうが、やっぱりみんなが安心できていいのでしょうか?
そうじゃないはずです。

これはハッピーエンドとか、バッドエンドとか、そういう次元の話ではないはずです。どんなに受け入れがたくても、それは自然の摂理であり、それはいつか学ばなくてはならないことなのです。
このような映画で描かれる騒動は、その摂理を学ぶための回り道であるはずなのです。
子どもたちが多く鑑賞する映画であるならなおさら、何を表現するか、もっと考えるべきではないでしょうか…

80/2012

#475

|

« 砂漠でサーモン・フィッシング | トップページ | もうひとりのシェイクスピア »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: フランケンウィニー:

» フランケンウィニー : ティム・バートンのルーツを垣間見よう [こんな映画観たよ!-あらすじと感想-]
 今日が、正月休み最終日という方も多いと思います。そんな日って、何だか憂鬱になりますよねぇ。こんな日は、一杯やりながら映画でも観てはいかがでしょうか。では、本日紹介す [続きを読む]

受信: 2013/01/06 11:02

« 砂漠でサーモン・フィッシング | トップページ | もうひとりのシェイクスピア »