ツナグ
この映画は、がんばっていますよ。
原作からの取捨選択も、とても考えられています。
ただそれでも、2時間では時間が足りません。
各エピソードの各主人公の、それぞれの人生を描ききることはできません。
だから原作の丁寧に積み重ねられた物語の魅力は、ほとんど感じられません。まるで長い映画の総集編のように、話は追えるけれども、薄っぺらいのです。
この映画は、原作を読んでから観るべきですね。逆の場合はもったいないです。あの素晴らしい原作は、真っ白な状態で読まないともったいないです。
出演者の皆さんの演技はとてもよいのですけれども。八千草薫のお母さんなんて、出てきただけで泣けるのですけれども。
この映画が悪いというよりも、この映画は映画というフォーマットの限界を感じさせるのです。
67/2012
#463
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