ゲットバック
『怒らすケイジ』という安いコピーが実にしっくりきてしまう最近のニコラス・ケイジ。久しぶりの主演作品です。
今回のニコラス・ケイジは、強盗に失敗して服役し、戻ってきたら元の仲間に娘を誘拐されて強請られる、といういかにもな情けない役柄です。
しかしその割りには、頭脳明晰、格闘術にも優れ、車の運転も上手いというある種『全能感』が漂っているため、アクション映画としてみるととても安心してみられるという印象です。
そしてこの安心感が、そのままスリルのなさにつながってしまっているところがアクション映画としての問題点でしょう。
この映画にはさまざまなアクションシーンがあるのですが、どれもあんまり熱くなれないんです。ハラハラもドキドキもあんまりありません。アクションシーンがあればアクション映画になるのだと思っているなら大きな勘違いだと思います。
監督は『エクスペンダブルズ2』『コン・エアー』のサイモン・ウェスト監督。
『エクスペンダブルズ2』は監督の手腕なんて関係ないしなぁ。『コン・エアー』…観ていないけれど、これってジェリー・ブラッカイマー作品だよね、確か。
そういえばなんとなくこの『仏つくって魂入れず』な感じ、ちょっとジェリー・ブラッカイマーっぽいかもしれませんね。
74/2012
#470
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