ハンガー・ゲーム
ヤング・アダルト小説、日本で言ったらライト・ノベルでしょうか。
それを原作として驚異的なヒットを飛ばした本作。そのイメージは『トワイライト』シリーズとかぶります。
でも実際に観てみると、『トワイライト』とは全く逆の映画だなと感じました。
『トワイライト』はストーリーはたいして面白くないのです。単なる三角関係恋愛物語。吸血鬼の物語としてみると、物足りないことこの上ない。でも映画としての『見た目』がとてもよかったのです。美しい風景や、ゴシックでゴージャスな吸血鬼一族描写。それなりにスリリングな戦闘シーン。
『ハンガー・ゲーム』はその逆です。映画としてみると、良いところはほとんどありません。
美しい映像もなく、その近未来描写も凡庸。観ていてハッとするところも、ワクワクするところもありません。レイティングを考慮した関係もあるかもしれませんが、殺し合いを主題とした映画の割りには戦闘シーンのスリルが皆無なのもいただけません。
ただ、ストーリーがよいのです。本作単体のストーリーというよりも、本作に続くことが想定される、シリーズ全体に対する期待感。本作のハンガー・ゲームが、単なる序章、きっかけに過ぎないことを感じさせる、これからの物語のスケール感。
ということで、原作で三部作を楽しむのがよさそうですよ。
62/2012
#458
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