アベンジャーズ
『日本よ、これが映画だ』
いいえ、これは祭り、夏祭りです。
危惧したとおり、敵の存在感が薄いです。
だからアクション映画として見た場合、いまひとつ盛り上がりに欠ける仕上がりとなっています。アベンジャーズと対峙するには、全然実力不足なわけですよ。
でも、祭りですからね。細かいことはどうでもいいのです。
敵との戦いがぱっとしない分、味方同士の内輪もめが最高に楽しいです。
地球の運命はどうでもいいから、内輪もめだけをずっと見ていたいくらい。
結局、本作にたどり着く前の個別作品で、各キャラクターの性格設定をしっかり確立してきたことが、最後にしっかり効いているわけです。おなじみのキャラクター同士が、ああでもないこうでもないと口論しているだけで観客は楽しいのです。
トータルな映画としての魅力よりも、キャラクターの魅力が圧倒的に上回っていますが、オールスター戦はそれでいいのです。みんなが見たいのは、試合内容よりも人気選手同士のからみなのですから。
アクション映画としてではなくキャラものとして観たならば、この映画は最高に近いものだとおもいます。
エンドタイトル後に映し出される『宴の後』。その無言のシーンからあふれ出すおかしさが、この映画の成功のなによりの証拠です。
52/2012
#448
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