アメイジング・スパイダーマン
なんでこの映画が創られることになったのだろう。
人気シリーズが延々とシリーズ化するのはいいとしても、いくら主演や監督が降りてしまったからと言って、『4』ではなく『1』をリメイクするというのはどうなんでしょう。まだ10年しか経っていないというのに。
メジャースタジオの大作としては、あまりに志の低いこの映画。唯一の希望はマーク・ウェブ監督のみ。そう、『(500)日サマー』の監督です。いっそのこと『スパイダーマン』を、恋愛映画にでもしてくれないでしょうか。
しかしそんな希望は、見事に打ち砕かれます。
サム・ライミ版の『持たざる』ヒーロー像と比較すると、それなりに『持ってる』今回の主人公。そんな彼の行動には、あまり『葛藤』が感じられません。二重生活を行うことも、自己の暴力と向き合うことも、彼をそれほど悩ませることはありません。
それはヒロインも同じ事。
秩序を守る警察官の娘でありながら、法に背く存在であるスパイダーマンとつき合うこと。そのことに対するためらいなんて、ほとんどありません。
確かに『恋愛』は描かれますが、そんな『悩まない』二人の恋愛ストーリーが盛り上がるはずがありません。
短いサイクルでリメイクして、挙げ句にこの出来では。
本業もダメだけれど、映画もダメだなぁ…ソニー、がんばれ。
45/2012
#441
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