幸せへのキセキ
邦題は冴えないけれども、これは予告編を観ただけでよい企画だということがわかる映画です。
母を失って消沈する子どもたちのために、向こう見ずにも動物園付きの家を買う父親にマット・デイモン。
その動物園スタッフの勝ち気なリーダー。そしてその前向きさで父親の気持ちを和らげていく女性にスカーレット・ヨハンソン。
監督は、『ちょっと切ない系』が大得意なキャメロン・クロウ。
どう考えても、ぴったりとはまっている。
実際、映画を観てもよい出来でした。
二人の子役も実によい子どもたちだったし、さらには息子のガールフレンド役がエル・ファニング。もうキャスト的には盤石です。
物語的にはちょっと当たり前すぎ、スタンダードすぎ、ご都合主義的すぎるのは確かですが、この映画はストーリーの面白さを楽しむタイプではありません。
素晴らしいキャストたちの、いきいきとした演技。キャメロン・クロウ監督がそれを、変に加工することなく、各人の魅力をそのまま映像に切り取って、シンプルに盛りつけていく。
早い話が海鮮丼です。新鮮でおいしい魚介類を手早く調理するだけで、おいしい海鮮丼になるわけですね。
ラストのちょっとした伏線の回収も感動的。
42/2012
#438
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