タイタンの逆襲
『タイタンの戦い』
2年前の前作。みんな、たぶん忘れていましたよね。
ギリシャの神々を取り扱った映画は数多いため、どうしても既視感を覚えるシーンが多くなります。そして、そのハンデを乗り越えるだけのアイディアが無かった『タイタンの戦い』は、どうにも印象の薄い、3D映画初期に3Dであることでなんとか注目を集めただけの映画でした。
だから、どうしてその続編『タイタンの逆襲』が創られることになったのか、理解に苦しみます。
続編であるメリットは皆無だし、よくぞ企画が通ったものだと思います。
そして本作は、どのようなコンセプトで創られたのでしょう。
それは、ずばり『戦闘シーン鑑賞映画』です。
この世界観では、どうせ物語はありきたりになるでしょう。それなら物語は捨てましょう。キメラやらサイクロプスやら、ギリシャ神話のモンスターたちと主人公の戦い。それをひたすら大迫力で繰り返していくだけの映画。それが本作です。
そしてその戦闘シーンは、前作よりもかなりの大迫力。戦闘シーンだけを取り出してみれば、かなり見ごたえがあったといえるでしょう。そしてこの映画は戦闘シーンしかありませんので、なんと、映画として見ごたえがあったことになってしまうのでしょうか。
一点集中、中央突破型映画。まぁ、3Dだし。たまには、こんな映画があってもいいのでしょう。監督は『世界侵略:ロサンゼルス決戦』の人…。なんだかこの人は、戦闘バカ一代的な映画監督人生を送っていくことになるのでしょうか。
ちょっと切ない、その今後が気になります。
35/2012
#431
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