劇場版 SPEC~天~
なんで日本の警察アクションは公安ばかりなのだろう、と思っていたら、この映画は『X-MEN』でした。
でもミュータントの面々に魅力が乏しいため、ドラマの盛り上がりはかなり低調。おのずと全編を覆うギャグ、というより悪ふざけのみが印象に残ります。
それはそれでいいとは思うのですが、最後まで悪ノリで突っ走るだけの思い切りのよさがないのが痛い。後半になると、なぜだか始まってしまう感動の独白タイム。
刑事魂を熱く語る老刑事。
敵と対峙したとたん、延々と説教を始めてしまう主人公。
最後は死にゆく相棒への思いを切々と(それも「やっぱり死ななかった」付き)。
この映画は、そもそも観客の情感に訴えるようなものではないと思うのです。
どうして『普通の映画のクライマックス』のようなシーンをいれようと、欲張ってしまったのでしょうか。前半はふざけているなりにスピード感が感じられてよかったのですが、後半はイライラするほどの停滞感。ぶちきれたまま、最後まで徹底して突っ走るだけの覚悟があれば、また違ったのでしょうが、残念です。
まぁ栗山千明はよかったですけれど…唯一の収穫です。
28/100
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