シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム
アクション映画は好きだし、シャーロック・ホームズだって一通り読んでいる。しかし前作もそうだったけれど、本作もなんだか今ひとつ楽しめないのはなぜなんだろう。
絵的には、とても上品で英国風。まさに『シャーロック・ホームズ』という感じで悪くない。ただそれと本作のアクションとの組み合わせが、なんだかよくないような気がしてならないのです。
この映画のアクションは頭脳的というよりは肉体的。力任せに押し切るような、ある意味がさつなアクションである。主演の二人だって、知的というには荒っぽすぎる。
もちろんそれは悪いことではないのです。ただ、がさつなアクションには勢いが大切だと思うのですが、先ほどの『上品』な描写がその勢いを削いでいるのではないでしょうか。
たとえば本作での『女装』や『変装』のようなベタなお笑いも、あの上品でスタイリッシュなタッチで描かれると、なんだか違和感を感じてしまいます。
「シャーロック・ホームズが派手なアクション」というのが本シリーズの特色なのですが、『シャーロック・ホームズ』であるということが、逆に足かせになってしまっているような。そんな気がする残念なシリーズです。
20/100
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