ペントハウス
ベン・スティーラーとエディ・マーフィの共演となると、人はその映画に何を求めるだろう。
普通はコメディー、それもドタバタコメディーじゃないだろうか。もちろん、そうじゃなくてもいい。でもその場合は、観る側の要求も少し高くなるかもしれない。
この映画はコメディーとしては、ちょっと物足りない。というよりも、そもそも『笑わせよう』という要素が希薄なのだ。では普通の映画としてはどうなのか。
物語のタイプとしては『だましあい=コンゲーム』ということになるだろう。このタイプの映画にとっては脚本こそが命なのだと思う。気の利いた伏線、意外性のある結末。どれだけ観客をだませるかに全てはかかっている。ごまかしが利きにくいジャンルだ。
そしてこの映画は、このあたりの出来がよろしくない。何となく潜入して、なんとなく盗み出す。中途半端に派手なアクションシーンではごまかしきれない。そもそものアイディアが乏しいのだ。
コンゲーム映画をつくるだけの力量がないのなら、せめてベン・スティーラーとエディ・マーフィにおんぶにだっこでいいから、笑える映画にしてほしかったものです。
9/100
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