ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬
『Mr.ビーン』のようなコメディーを期待すると、がっかりするかもしれません。
この映画の80%くらいは、完全にスパイ映画、もっとはっきりいえば『007』だからです。たぶんこのままのシナリオで、主演を『もっともお茶目なジェームズ・ボンド』ロジャー・ムーアが演じたら、違和感なく『007』シリーズの新作が出来上がってしまいそうです。
もちろん、残りの20%くらいはコメディーです。でもその笑いの方向性が、『007』にたくさん存在する『つっこみどころ』を強調するものであるところが、コメディーとしては異色かもしれません。
早い話が、これは『007』ファンムービーです。
「ああだったらいいな、こうだったらいいな」
そんなファンの期待がバカバカしいほどに満たされていく、こんな映画が他にあるでしょうか。
さまざまな『いかにも』な伏線が、期待通りにつながっていく。予定調和のなにがいけないというのでしょうか。
まじめな話し、涙がでてきましたよ。うれしくて。
こういうのが好きだったし、ずっとこうあってほしかった。
今は無き愛するシリーズが、コメディーの姿を借りて甦ったみたいです。
この映画のDVDが発売されたら、『カジノロワイヤル』や『慰めの報酬』のかわりに、『ダイ・アナザー・デイ』の隣にならべてあげたいくらいです。
…というか、『ダイ・アナザー・デイ』のボンドガールのあなた!
出演してくれてありがとうございました。なんだかうれしかったですよ。
5/100
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