フライトナイト/恐怖の夜
最近はすっかり下火になってしまった感のあるホラー映画。
それでも吸血鬼ものだけは、ある時はSF映画だったり、またある時はアクション映画だったりと、今でもさまざまなバリエーションが創られています。
それはたぶん、吸血鬼がさまざまな世界の中に適応していけるからなのだろう。吸血鬼が生きていくためには、血液を供給する人間と、光から身を守る暗闇があればよい。そして、どんな時代、どんな場所にもその両者は存在する。ゆえに、さまざまなシナリオの中で、吸血鬼は活躍できるのです。
本作においても、現代社会のなかで生きる吸血鬼と、その生活の中で昔ながらの吸血鬼の『お約束』がちゃんと機能しているところが、面白さの一つのポイントであるといえます。
ただ正統派のホラー映画ゆえに、そのストーリー展開自体があまりに想定内であるところが欠点。そんなに怖くないのはいいとしても、意外性や独自色が乏しいところが残念です。最近のアクション映画風や学園恋愛映画風の味付けを施された他の映画と比較すると、かなり見劣りがします。
結局の所は、コリン・ファレルが吸血鬼を演じていることくらいしか見所が感じられない映画だけれども、あまり怖くなく、かつ、えげつない表現もないことから、ホラーが苦手な方の入門編としてはうってつけかもしれません(苦手なら入門する必要もありませんが…)。
1/100
#398
| 固定リンク
« Year 2011 | トップページ | サラの鍵 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- マグニフィセント・セブン(2017.02.18)
- ザ・コンサルタント(2017.01.28)
- 本能寺ホテル(2017.01.23)
- アンダーワールド ブラッド・ウォーズ(2017.01.09)
- Year 2016(2016.12.30)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント