サラの鍵
世界には時々、『悪しき流れ』が現れる。
誰が悪いのでもなく、誰もが悪い。大きな黒いうねりのように押し寄せて、人の尊厳もなにもかも押し流してしまう。人のか弱い力では、とても押し返すことなどできない。
それでも、そんな弱い人々にも想いはある。『良くありたい』という、ささやかで、力強い想いがある。この映画の中でもそれらの想いが描かれる。それらはつながっていく。それは血縁という強い絆をもとに。たまたまそこに居合わせただけという、単なる偶然の絆をもとに。
『悪しき流れ』も『良き流れ』も、生み出しているのは私たちだ。
私たちの世界というところは、本当に残酷で、本当に愛しいところなのだ。
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