ワイルド7
Hellrider
こういう『チームもの』では、なんといっても個性豊かなメンバーの魅力や、メンバー間の団結力を強く打ち出していかないと映画は盛り上がらない。
7人で2時間なので、一人一人の背景を細かに描写していく時間はない。そうなると、ミッションを通して、各人のプロフェッショナルとしての魅力を印象づけるしかないだろう。
だが、それがちょっとたりない。
詐欺師だとか、放火魔だとか、爆弾の名人だとか。いろいろなバックグラウンドがあるけれど、どれもがミッションのなかで生かされているとはいえない。
ワイルド7の作戦というのは、みんなでバイクで乗り付けて、おもむろに銃を乱射して制圧するというもの。バイクの運転が天才的に上手いわけでもなく、射撃の名手という感じでもなく、優れた戦略で敵の裏をかくわけでもなく。単なる力押しとでもいいますか、敵が弱すぎるとでもいいますか。
早い話が、ワイルド7の面々に魅力が乏しいのです。
設定はわかるけれど、『超法規的処刑人』には見えないのです。だからクライマックスで、中井貴一にいいところもっていかれても、しかたがないと思えてしまうのです。
一番かっこよかったのが中井貴一というのでは、『ワイルド7』という映画としてはまずいですよねぇ。誰もかっこよくないよりもいいですけれど…
117/100
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