50/50 フィフティ・フィフティ
Show Must Go On
当たり前の日常から、突如自分だけが突きつけられた最後通告。
別に誰だって最後は同じなんだという気持ち。なんで自分だけがという疎外感。
自分は特別じゃない。自分は特別。
そんな相反する感情のなかを行き来する主人公の気持ちが良く描かれている。
主人公がドライな印象を与えるけれども、やはりその心情は万国共通だろう。
がさつで下品だけれども、いつも一緒にいてくれる親友を演じるセス・ローゲンがよい。
決して口にはしないけれども、言葉よりも重たいものがそこにある。
誰かに気づいてもらうことなど必要ともしない、ただひたすらな祈りがそこにある。
祈られる者はなかなか気がつかない。
でも、ふいにそれに気がついたとき。祈られていた自分に気がついたとき。祈ってくれていた存在に気がついたとき。
自分の生きる人生のかけがえのない価値と、それを与えられたことに対する驚きと、満ちあふれてくる感謝の気持ちにおののくことになる。
そんな瞬間がこの映画の中には、しっかりとらえられているように思える。
108/100
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