カウボーイ&エイリアン (IMAX)
Shoot High Aim Low
アイディアは面白いものだと思うのです。
西部劇という、絶対出てきそうにないシチュエーションでエイリアンが登場する。
ただそれをアクション映画としてまとめるのは難しかったようです。
ひとことでエイリアンといっても、いろいろなタイプがあります。生物としてはあまり進化していない『動物』タイプから、高度な文明を有する『人』タイプ。さらには高度になり過ぎちゃった『神様』タイプまで。
本作のエイリアンは、見た目は『動物』っぽいですが、宇宙船に乗って地球にやって来ていますし、医学技術も有している立派な『人』タイプ。それも劇中の人類はおろか、21世紀の現在の人類よりも高度な文明を有しています。
そんな相手に、西部劇時代のリボルバーと単発ライフル、弓矢や槍で勝負を挑むわけですから(一人だけ、エイリアンの超兵器を持っていますが)、正面からぶつかっても勝ち目がないのは一目瞭然です。
なのに本作のカウボーイたちは正面からぶつかり、なぜかエイリアンもおつきあいして素手での戦いを挑みます。なんとも工夫のない戦闘シーンではありませんか。
こんな単調な戦闘ならば、もう少し切りつめてドラマ部分をもう少し煮詰めた方がよかったのではありませんか。たとえばダラーハイド父子や、ロネガン夫妻。この辺りの物語がもう少し厚かったら、もうちょっとはよいドラマになっていたと思うのですが。
というよりも、せっかくの豪華な顔ぶれなのですから、エイリアンの出ない普通の西部劇にした方が、もっと面白い映画になったかもしれません。
まぁ一番気に入らなかったのは、ハリソン・フォードの見せ場が少なかったことですがね…
97/100
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