キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー
Zero The Hero
あまり一般の方はご存じないかもしれないけれど、最近のマーベルのアメコミ映画、具体的には『アイアンマン』『インクレティブル・ハルク』『マイティ・ソー』そして本作を通じて、『アベンジャー』なる計画がひそかに進行しているのです。
各映画のエンディングに、映画間のリンクとなる怪しげな一幕を入れて、全てを映画『アベンジャー』につなげていく。言ってみればあれです、東映まんが祭です。『マジンガーZ vs デビルマン』とか。最後はヒーロー勢揃いの大騒ぎとなるわけです。
この一連の映画を観て思うのは「アメコミのスーパーヒーローのバリエーションってすごいな」ということです。
自作した特殊装備を着込んで空を飛ぶ大富豪。
放射能で突然変異した科学者。
雷をあやつる怪力の神様。
誰もが一風変わった背景をもち、それが話しの面白さにちゃんとつながっている。
本作で登場した4人目、最後なのになぜ『ファースト』なのかというと、彼が一番年代が古い。なんとキャプテン・アメリカは、第二次世界大戦中のアメリカ軍の軍人なのです。
軍人ですよ。身元もしっかり割れています(だって正規に所属している軍人ですから)。みんなが正体をしっているスーパーヒーローというのもすごいです。
その名もキャプテン・アメリカ。星条旗を身にまとい、ナチスドイツを蹴散らす。
ということで、非常にアメリカ軍の戦意発揚に一役買っていそうな存在なのですが、実際にコミックに登場したのが第二次世界大戦中ということを考えると、ほんとうに一役買っていたのかもしれません。
とりあえず、軍隊を率いて敵の軍隊と交戦するスーパーヒーローという図が、ものすごく新鮮だったのは間違いないですね。
本作の最後には、いよいよ来年公開の『アベンジャー』の短い予告編が登場。
この4人が並んでいるだけで、なにやら笑いを誘います。
『アベンジャー』の成功は、この4人に匹敵するだけの、強大で魅力的な『敵』を生み出せるかどうかにかかっているでしょう。
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