探偵はBARにいる
Strange Kind Of Woman
ハードボイルド、サスペンスなどと紹介されているけれど、もう少し『ゆるい』感覚で絶妙にまとまっている本作。あまり構えずに、リラックスして観るとかなり楽しい映画です。
ハードでもなければソフトでもない。正義でもなければ悪でもない。リアリストでありながらロマンチスト。悪党気取りの正義漢。
そんな中途半端でいい加減な探偵の活躍を、ユーモラスにテンポ良く描いています。
どこか懐かしいそのノリ。それは昭和の頃の『ルパン三世』とどこか似ているのかも知れません。クールガイを気取りながらもお節介で面倒事に首をつっこむ主人公と、呆れながらも彼を助ける凄腕の相棒。そんな図式がピタリと当てはまります。
また舞台が札幌というのも独特ですね。東京などの大都会とはどこか違う冷たさと温かさ。それもまた、映画の魅力の一因でしょうか。
派手なアクションシーンなどは当然ありませんが、そんな無理をしない、予算規模に見合った地味な映画づくりでも、ポイントを押さえていれば楽しい映画ができるというのがよくわかります。
公開週の興行ランキングでも一位になったことですし、これから年に一本くらい映画化してくれたらうれしいですね(幸い、原作はまだまだいっぱいあるようです)。
毎年お正月にとかどうでしょう?東映さん。
82/100
#362
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