カーズ2
Whole Lotta Love
『カーズ』の続編、と強く意識しすぎてしまうとがっかりするかもしれない。
前作のみんなは出てくるし、主役は引き続きマックィーンなのだけれども、はっきりいえば今回はマックィーンのレースなどどうでもいいという作りとなっている。
そうなんです、今回はスパイ映画です。人間のかわりに車が出演しているスパイ映画。というのが本作の正体です。
本シリーズを観て思うのは、作り手は本当に車が好きなんだ、ということです。
効率(燃費や室内の広さなど)のみで車の価値を判断しがちな今の風潮とは明らかに異なるその感覚。それは各キャラクターの性格と車種のイメージとのマッチングの素晴らしさによく現れています。
イギリスの諜報部員はアストン・マーチン風だし、CIAはやっぱりムスタング。フォーミュラカーのお母さんは優雅な葉巻型だし、女王陛下はロールス・ロイスでしょうか。
本当に観ていてなごみます。
この映画には『愛』がいっぱいなんです。
スパイ映画への『愛』。自動車への『愛』。
パロディというのは『愛』なんです。そして作り手が自分の中にある『愛』をたっぷり詰め込んだ映画がよくないわけはありません。
70/100
#348
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