小川の辺
Livin' On The Edge
『武士道』は、現代でも日本人の美徳のようにとらえられています。
でも私は『武士道』が嫌いです。
清廉で礼儀正しいのはよいでしょう。
しかし、たとえ愚かな『主』であってもそれに殉じる愚直さ。体面のためなら道理をも曲げてしまう卑劣さ。
そんな愚かで醜いところも『武士道』の本質なのだと思うのです。
でも、そんな『武士道』を生きているからといって、全ての武士が愚かで醜いわけではありません。
私達と同じ当たり前の感情を持った武士達が、『武士道』という不条理の中で感情を抑え、感情を殺し、そして最後に感情を爆発させて、踏み外して、破滅する。
そんな『武士道』を生きられなかった武士を描く、藤沢周平の小説が好きです。
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