マイティ・ソー
Awaken
映画初主演のクリス・ヘムズワース、アンソニー・ホプキンスとナタリー・ポートマンのオスカーコンビ、そしてなぜか日本から浅野忠信という不思議なキャスティングのアメコミ原作アクション映画。
粗野なようでいて育ちのよいジェントルさ(だってソーは王子様)を感じさせるヘムズワースがかなりよい。
豪腕怪力。雷をあやつる者。
そんなパワフルなイメージの主人公だけれども、実は物語はとてもパーソナルな内容に終始する。
自らの力に溺れ、父の信頼に背き、その力を剥奪され追放される。
プライドの源泉を失い、どん底に落ちたソー。
そこからの自己の再生が本作の骨子となる。
再生とは、単に力を取り戻すことではないのが本作の素晴らしいところだ。
「何をしたらいいのか途方にくれたときから、道は始まる」
力を頼みに生きてきた傲慢さを恥じ、周囲の手助けに感謝する。
たったそれだけだけれども、大切な『気づき』。
その『気づき』によってソーは力を取り戻し、大切な人たちを救う。
力が物事を決するのではない。力は最後についてくる。
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