127時間
Cut Runs Deep
この映画の予告編を観て、『究極の決断』というキャッチコピーを見てしまうと、
「切るのかどうか」
もっと言ってしまえば、
「どこまで描写するのか」
といった部分に観客の興味が集中してしまうのはやむを得ないだろう。
スピード感ある編集も。音楽の使い方も。ジェームズ・フランコの一人芝居も。どれもハイレベルで素晴らしい。
それゆえに、結局映画が観客の野次馬的興味を満たすだけで、事前の観客の予想を超えるようなサプライズを生み出すことなく終わってしまうことが、なんとも残念。
もちろん実話なんだから仕方ありません。
だからそれは脚色うんぬんではなくて、ダニー・ボイルがこのような『幅のない』原作を取り上げるという企画そのものが、観客の期待はずれなのではないでしょうか。
いくら途中の主人公の内面描写が素晴らしくても、結局クライマックスがアレで、見たくない人は見たくないだろうレベルの描写を見せつけるというのでは、ね。
55/100
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