ブラック・スワン
Waiting For Darkness
アカデミー賞を始め、多くの映画賞で受賞・ノミネート。
可憐なナタリー・ポートマンが演じるバレリーナの物語。
…という芸術的イメージからは、予告編を観てもおわかりかと思いますが、実はかなり遠いところにある映画です。
心理サスペンス?ダーク・ファンタジー?いやいや、技法的にはもうホラーでしょうか。
さまざまなストレスにさらされ、抑圧された主人公の身に起こった異様な物語。
始めはまるで目の錯覚のように。
今、見ているものはなに?
やがてそれが世界を覆い尽くす。
ストレスが蓄積され、どんどん歯車が狂っていく。
さりげないノイズや環境音、さまざまな映像ギミック。常に観客にもストレスを与え続ける演出も利いている。
まるで、まだオカルト映画と呼ばれていた頃の『上品な恐怖映画』が舞い戻ってきたようです。
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