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2011/05/15

少女たちの羅針盤

RashiUnited

4年前の出来事と、その最後に起こった事件を描く『事件編』
そしてその事件の真相があかされる、現在の『解決編』
この二つのパートを順番にではなく、交互に描いていくのが本作の基本スタイルです。

ただ比率的には大部分が『事件編』であり、またその『事件編』が推理ドラマではなく青春ドラマとして楽しさを強く感じさせるため、映画全体としてみると推理サスペンスとしての楽しさはあまり感じられない。早い話が、事件の部分が取って付けたような異物に感じられてしまうのが弱点かもしれません。

でもそれは、裏を返せば青春ドラマとしての出来が充実しているということ。少女たち4人のユニットの誕生、成長、歪み、そして崩壊。このあたりを観ているだけで、十分この映画を楽しむことができるでしょう。

そう考えると、『解決編』で提示される真相も、頷けるものです。
それは確かに、『驚愕の犯人像』ということならもっと別の犯人があり得たでしょう。
ただそれを犠牲にしても、残された3人が力を合わせて真相に迫るという形の方が、せっかく『事件編』で描いてきた彼女たちの友情を無駄にすることなく、後味のよい終わり方ができるわけです(ただ、そうはいってもあのエンディングはセンチメンタルすぎるとは思うけれど)。

そう考えると、そもそも人が死ぬ必要なんてなかったような気もしますが、それは原作の問題なので仕方がないですね。新人作家がデビューするには『ミステリー枠』から出馬するのが効率的なのは、これからもまだまだ変わらないでしょう。

45/100

#323

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