SOMEWHERE
Empty Room
映画の冒頭。
執拗に繰り返す加速と減速。吹き上がるエキゾーストノート。
そしてエンジンを切ると、一転静寂の中、エンジンの冷える音だけがかすかに聞こえる。
ジョニーを取り巻く様々な環境音。
部屋の上空を飛行するヘリコプターのローター音。窓の下の街路から聞こえるパトカーのサイレン。隣の部屋のドアを閉める音。エアコンディショニングのかすかな響き。屋内プールにこもる残響。
生きた世界が奏でる様々なノイズ。
しかしそれに囲まれているジョニーは、それらから切り離されている。
そぎ落とされたセリフやシナリオの代わりに、それらのノイズがジョニーの孤独を物語る。
ちょっと変わった映画だけれど、たまにはこんな映画もよい。
31/100
#309
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