ナルニア国物語 第3章 アスラン王と魔法の島
Children Of The Sea
ディズニーからフォックスへ。
大作シリーズの移籍は珍しい。人気があればやめないし、人気がなければ誰もやらない。
ディズニーからは「もういいや」と思われ、フォックスからは「まだまだ」と思われるあたりが、本シリーズの微妙な位置づけなのかもしれません。
ディズニーが打ち切ったのは、やはり高い製作費に見合う結果を残せなかったためでしょう。だから本作は、スケール的にはディズニー時代よりは縮小しています。大規模な合戦シーンもありません。だだスケールの大きなシーンこそないものの、特撮シーンの美しさはシリーズ最高の出来。これは予算というよりも、単純に年月の経過による技術進歩の結果でしょうか。
そして映画が小さくなり、その分登場人物のドラマシーンを中心としたことが、結果としてはよかったのかもしれません。4人兄弟のうち、出演は2人(あとの2人は大人になったので、もうナルニアには戻れません)。それにカスピアンといとこのユースチス。この4人でほとんどの物語を進めていくのですが、これがなかなかよいのです。
前作から引き続いて登場の3人が立派に成長し、魅力的な人物となっているのがうれしい限りです。新登場のユースチスも、前半の憎々しさから感動のラストシーンまで大活躍。
第1作を観たときは「なんて地味なキャスティングなんだろう」と思いましたが、この結果を見せつけられると、キャスティングのプロの目というのは素晴らしいものだと実感します。
さて、4人兄弟の全員が立派な大人になりました。
ルーシーも、エドマンドも、もうナルニアには戻れません。
次回作は、ユースチスが引っ張っていくのでしょうか?
(打ち切られませんように…)
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