« ナルニア国物語 第3章 アスラン王と魔法の島 | トップページ | ザ・ライト -エクソシストの真実- »

2011/04/03

塔の上のラプンツェル (IMAX 3D)

TouLiving On A Prayer

ディズニーといえばアニメの老舗です。でも最近では、ピクサーやドリーム・ワークスなどから高品質で現代的なアニメが続々登場。『おとぎ話』の印象がつよいディズニーの印象は古くさく、影は薄くなりつつあったかもしれません。

本作もグリム童話を題材とした、お姫様の登場するいかにもディズニーなイメージの作品です。しかしその内容は、とても現代的にチューンナップされています。
主人公のラプンツェルは、自分で人生を切り開いていく女性として描かれており、ただ王子様の助けを待つような存在ではありません。
またそのパートナーであるフリンも、単なる正義の味方ではなく、盗賊という独特の価値観を持った存在です。
そのドラマはアニメでありながらも、心情的に十分に説得力のあるものとなっていたと思います。

そして映画としてのグレードの高さ。
映像しかり、音響しかり、音楽しかり。美しいCGと自然な3D。
字幕の一文字一文字まで、気配りが行き届いているような丁寧さ。
確立されたキャラクターの個性。印象的な脇役。緩急つけたストーリー展開。
笑いあり、恋愛あり、アクションシーンあり。
愛、貪欲、夢、裏切り、希望、絶望、そして祈り。
そこにさらりと描かれる、さまざまな人の姿。

アニメといえば日本のお家芸のようにいわれてきたけれど、それはもはや遠い昔のことかもしれない。
エンドロールを観るとわかる、この映画に集結した世界中の才能。
世界の頂点はこれほどまでに上質なのだ、と感動しました。

29/100

#307

|

« ナルニア国物語 第3章 アスラン王と魔法の島 | トップページ | ザ・ライト -エクソシストの真実- »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 塔の上のラプンツェル (IMAX 3D):

» 『塔の上のラプンツェル』 あなたも超能力者? [映画のブログ]
 ディズニーは『魔法にかけられて』で失敗したと思ったのだろう。結局『魔法にかけられて』のジゼル姫をディズニー・プリンセスから外すことに決定した。何しろ、おとぎの国のジゼル姫が現代のニューヨークへ...... [続きを読む]

受信: 2011/04/05 08:00

» 映画:塔の上のラプンツェル [よしなしごと]
 近くの映画館はほとんどが吹き替え版だったので、まぁ吹き替え版でもいいかという気持ちになっていたのですが、吹き替えが声優じゃなくて中川翔子ということを知って、なんとしても字幕版で見なくては!と言うわけでブログにも書きましたが109シネマズを運営している東急レクリエーションの株主総会の帰りに、TOHOシネマズで塔の上のラプンツェルを観てきました。... [続きを読む]

受信: 2011/05/01 18:22

» 塔の上のラプンツェル [映画、言いたい放題!]
ブログネタ:最近の1番の楽しみは? 参加中 9月はあまりにもレビューが少なかったので、 10月からは増やそうと思って頑張っていたけれど、 今月も少ない感じ。(T^T) でも映画を観る時は楽しいですね。 そう! こういう時は楽しい映画を観たいですね(^^) グ... [続きを読む]

受信: 2011/11/10 22:43

« ナルニア国物語 第3章 アスラン王と魔法の島 | トップページ | ザ・ライト -エクソシストの真実- »