ザ・ライト -エクソシストの真実-
Defenders Of The Faith
キリスト教国においてエクソシストの映画を創るということは、日本で祟りの映画を創ることと比べたら、とてつもない重圧があるのでしょう。
それは社会の中心に位置するものの『権威』に関わる問題だからです。
だから『エクソシスト』にしても『オーメン』シリーズにしても、その手の映画は最後はちゃんと、収まるところに収まるように創られるのだと思います。
そんなに神経質になるならば『悪魔=精神疾患』でいいではないか、とも思いますがそうはいきません。光と闇は表裏一体、闇がなければ光もない。闇を科学的に解明してしまえば、光もそうされてしまうのです。そのことが、この映画を観るとよくわかります。
光が実在するなら当然闇も実在し、そして必ず光は勝利しなければなりません。
途中のエンターテインメント性の高い低いはあるにしても、最終的にはこのラインに落ち着かざるを得ない、キリスト教国で創られるエクソシスト映画の限界かも知れません。
それでも『凄腕エクソシスト=アンソニー・ホプキンス』という配役を聴いて、「そのまま終わるわけないよなぁ」と苦笑するファンのみなさんの期待には、当然のようにしっかり答えてくれる映画ではあります。
30/100
#308
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- マグニフィセント・セブン(2017.02.18)
- ザ・コンサルタント(2017.01.28)
- 本能寺ホテル(2017.01.23)
- アンダーワールド ブラッド・ウォーズ(2017.01.09)
- Year 2016(2016.12.30)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント