チョコレート・ファイター
Painkiller
タイのアクション映画というと、『マッハ』のような熱くテンションの高いものを想像するけれど、この映画はいささか違う。
まるで日本の任侠映画のようなウェット感が満ちあふれている(実際日本やくざもでてくるし)。アクションシーンが中心ながらも、不幸な生い立ちを持つ主人公少女を中心としたドラマの比重も高い。日本やくざとしては、阿部寛が準主役で参戦。『日本人=アクション』とくれば、当然のことながら、クライマックスで日本刀大バトルを繰り広げている。
映画のエンディングに『NGシーン』が使われる映画は時々見受けるけれど、この映画は『NG』ならぬ『負傷シーン』が流されるのが独特だ。スタントマンだけでなく主役の少女まで。すり傷切り傷、打ち身にねんざ。転落、流血、病院送り。アクション映画において、アメリカはCG、香港はワイヤーアクションがお家芸なら、タイはひたすら肉弾戦。ただただ正面からぶつかって負傷していく。それでも、なぜかみんなが(ケガした本人も)なんだか明るいのが印象的です。それにしても、あの劇中のケガはメイクではなくて本物だったのでしょうか…
正直、映画としてのグレードはそんなに高くないけれど、なんだか否定的になれない、これはこれでいいんだと思わせる前向きさ。これがお国柄ってやつでしょうか。
#301
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