ウォール・ストリート
憎みきれないろくでなし
『2』ではなく、邦題ではタイトルがただ英語になっただけだけれど、これは『ウォール街』の完全なる続編です。
経済ドラマとしては前作と代わり映えがしません。流言で株価を操作するという、あいかわらずの展開ばかり。特に観るべきものはありません。
ゲッコー親娘と娘の婚約者。この三人のドラマの行く末が唯一の見所といえるでしょう。
果たしてゴードンは娘に歩み寄り、心を入れ替えるのか?
それとも娘さえも踏み台にして、貪欲に生きるのか?
その結末は…
なんだかぐだぐだっと、みんながゴードンにうまく丸め込まれてしまったような、ゴードンのいいとこどりのような。どっちつかずで、都合よくて。
そんななんともしまらない終わり方。
でもそのぐだぐださが、なんともマイケル・ダグラスだったかもしれません。
自分勝手で、貪欲で、下品でいいかげん。
思えば彼はいつもそんな役柄ばかりでした。
そんな相変わらずのマイケル・ダグラス印全開の映画だったとはいえるでしょう。
そもそもオリヴァー・ストーンにドラマを期待するのが酷だったかも知れません。
まぁ、俳優の地力でそれなりに観れるのですがね。
それとこの映画を観て感じたのは、予告編の出来が素晴らしかったということ。
本編の中のシーンをコラージュして演出した、続編のわくわく感は絶品でしたね。
たとえばヘリのシーン。本編でははっきりいって何の意味もないシーンでしたが、予告編ではとてつもなくでかいビジネスが動いているような予感を感じさせるシーンとなっていました。
あの予告編は、正直本編を超えていましたね。
とにかく早くよくなって、もっともっと映画に出演し続けてください。
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