ヒア アフター
Beyond The Realms Of Death
冒頭がいきなりの津波大パニックシーンでびっくり。
まるでスピルバーグの映画のようである(スピルバーグは製作総指揮)。
パリ、ロンドン、サンフランシスコ。3つの街の3つのドラマ。それらがどうからみ合っていくのかが本作のみどころである。
がしかし、エンディングに向かって徐々に収束していくのは確かなのだけれども、実はそこでドラマが劇的に盛り上がったりはしない。
なんとなく悩んでいる3人がなんとなく触れ合い、なんとなく癒される。
大きな感動や力強いメッセージなどが必ずしも必要とはいえないけれど、この『なんとなく』加減によって、ちょっとゆるめで印象の薄いドラマになってしまっている。
悩みも癒しも、どちらもぼんやりしている感じである。
ただしそんな今ひとつの状態であっても、映画を知り尽くした凄腕調理人の包丁さばきにかかると、それなりに観れてしまうところが始末が悪いというかさすがというか。
映画のまったり感にぴったりはまった、マット・デイモンの素朴な存在感もよい。
とりあえずクリント・イーストウッドが元気に映画を撮ってくれているのはうれしい。
とりあえず控えめでシャイなマッド・デイモンが好きだ。
そんな人には、それなりに楽しめる映画とはいえるでしょうか。
17/100
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