相棒-劇場版II-
Roisin Dubh
『相棒』は、ひと癖もふた癖もあるおやじたちが大量に登場するおやじドラマである。イケメン俳優もいないし、派手なアクションもない。しかし、イケメン俳優が出ていたり派手なアクションがあったりする刑事ドラマよりもはるかにおもしろい。それはおやじたちの地道な演技と、推理・捜査を軸としたオーソドックスなシナリオ。その安定感から生まれるものなのかもしれない。
『敵は内部にあり』という、最近の警察を舞台にしたドラマでは珍しくも何ともない展開だ。でも、ありきたりの設定だからといって、おもしろい映画にするのが簡単とはいえないし、そうできてない映画だってたくさんある。そつなくおもしろい、というのも立派なことです。
そしてそんなおやじ映画の中に咲く一輪の花。それが本作のスペシャルゲスト。今、不幸な女を演じさせたらたぶん日本一の小西真奈美である。ひっそりと咲く暗い花ではあるけれど、男ばかりのむさ苦しい中に、いいアクセントになっていたように思う。
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