FLOWERS
特別協賛 『資生堂』
資生堂『TSUBAKI』のCMキャラクターである日本6大(?)女優を全員主役にキャスティングしたのがこの映画です。当然役柄は『あて書き』なので、どの女優さんも違和感なしにはまっています。幅のない人はいつもの定番で、幅のある人はちょっといつもとヴァリエーションを変えて。どの女優さんも魅力的に撮れているところは流石です。
主役が大勢いる本作は、いわゆる『群像劇スタイル』といいますか、日本で言えば『THE有頂天ホテル』のようなタイプの映画です。ただ通常の群像劇が空間ごとに各エピソードを振り分けていくのに対して、本作は時間ごとに振り分けているのが特色です。6人の主人公を3つの時代に振り分けて、時代を行ったり来たりしながらストーリーを進めているわけです。
この「行ったり来たり」が結構絶妙で、「あの人はどうなった?」「この人にはどんな過去が?」という観客の興味を、かきたてつつ、ほどよいところで解明しつつ、最後まで飽きさせることがありませんでした。
この映画の中では6人の女性の生き方が描かれています。個人的にこの映画で唯一引っかかったところはこの部分です。昭和から平成に時は流れても、家族のなかで果たす女性の役割が全て同じだったところに違和感を感じました。これでは『女性賛歌』というより『血族賛歌』。女性が『自分らしく生きる』ということをテーマにするならば、もう少しなにかが必要だったと思います。
本作では、タイトル通り四季折々の美しい花々が映し出されます。ただそれでもやはり椿が映し出されると笑ってしまいます。もしかしたら、椿を映したいがためにそれ以外の花も映したのかもしれません…っていうか、ポスターが椿じゃないですか。
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