ワールド・トレード・センター
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今でもよく覚えている。最初は確かYAHOO!のニュース速報だった。そしてテレビをつけると2機目が。そしてビル全体が。多分今まで目にしたなかで、もっとも恐ろしい光景。
この映画の内容は、観る前に予想できる範囲から、まったく外れることがない。突然家族を奪われる人たちと、家族のもとに戻ろうとする人たち。そして、なんとか戻してやりたいと思う人たち。
『今のお気持ちはいかがですか』
悲劇のあとに繰り返される、答えなんかきくまでもないワイドショーのインタビュー。それと同じで、観るまでもなく、至極ありきたりな、悲劇に直面した人々の様子。映画として、ドラマとして考えてしまうと、作品としての意義を見いだすのは難しい。
しかし。
何も出来ないことがわかっているのにNYに出てきて、救助隊にホットドックを食べさせている男がいた。退役した元海兵隊員は、仕事を休んで勝手に救助に加わり、結局また入隊してイラクで戦った。
だからきっとこの映画もおんなじで。
たぶん『撮るしかなかった』映画なのだろう。
そんな彼らのやりきれない衝動。
あの光景を目にした者として、そんな彼らの気持ちは、とてもよくわかる気がする。
#222
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