ナイト ミュージアム2
同窓会
(『ナイト ミュージアム』より続く)
…結論からいえば、『2』は『1』の面白さのうち多くのものを失ってしまったようだ。
今回スティラーが絡む新キャラたちは、基本的に『敵』として位置づけられている。つまり前作で楽しかった「反発から友情へ」の過程が一切存在しないのだ。新キャラはあくまでもスティラーを追いかけ回すだけの存在でしかないのである。
新キャラでも仲間がいないわけではない。でも今回のアメリアと前回のテディを比べれば、アメリアとの友情がかなり薄っぺらいものであることがわかってしまう。それだけキャラの描写に時間を割いていないのだ。
もちろん前作でお馴染みの旧キャラは健在である。がしかし、旧キャラは基本的に一箇所に閉じこめられているため、スティラーとの絡みはわずかでしかない。映画の大部分は「逃げるスティラー、追う新キャラ」のアクション映画的図式となっており、単にアクション映画としてみてしまえば、本作のアクションは弱いのである。ハラハラドキドキで引っ張るには、映画全体のムードが緩いのである。
『1』が好きだった人には、またお馴染みのキャラが顔を揃える『同窓会』的な楽しみ方ができるだろう。でもたとえば『1』を見ていない人にとっては、登場人物ばかりがやたらに多い、緊張感の乏しいアクション・アドベンチャーにしか感じられなかったのではないかなぁ。
#228
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