ワルキューレ
毒蛇を殺すには、頭を潰すしかない
スタッフや配役やあらすじや。それらを見てなんとなく「いけそうだ」と思える映画がある。ブライアン・シンガー、トム・クルーズ、ヒトラー暗殺。この映画は、個人的には「いけそう」な映画だった。実際観てみてもなかなかよい。映像もきまっているし、スリルもある。短いながらも迫力ある戦闘シーンも観れる。でもね。なんとなく面白くないのです。
計画の準備段階からごたごた続きで、見切り発車的に決行され、案の定失敗。実話が基になっているらしい。実際は確かにこんなものだろう。でも映画ですからね。もうちょっと盛り上げてほしかったです。
実話ということは、本人や遺族や関係者が実際にいる。いろいろ配慮も必要だし、場合によったらクレームなどが来てしまうこともあるだろう。派手な脚色をしにくいのもわかります。「事実は小説よりも奇なり」ともいうけれど、すくなくとも本作は『劇的』ではなかったですね。
この映画を観て感じたこと。本当は「困難に向かって立ち向かった人々の勇気や高潔さ」を強く感じさせて感動させるはずだったのだろう。でも結局は、独裁者が人々を支配する方法。恐怖と疑心暗鬼と保身と。これらを上手に使った統治の巧みさばかりが印象に残ってしまう。
それはそれでいいのかもしれないけれど。ハラハラにしろ、感動にしろ、もう少し盛り上がりがあれば…
#211
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