DRAGONBALL EVOLUTION
で、とりやまさんのとりぶんは…
総製作費1億ドル超でハリウッドで実写化
原作とは全くの別物
なんとなく、よさげである。コミックもアニメも全然知らない人間には、別物大いに結構である。最近のアメコミ原作もののように、日本のマンガがシリアスな実写アクションにでもなったら、ちょっとうれしい。まぁ、そこまでいかなくても、普通に楽しめるアクション映画くらいにはなっていそうだ。予告編を観て、そう思った。
で、結局は普通未満。ネームバリューがある分だけ、逆につらいものがある。なにしろスケール感がない。映像にも、ストーリーにも。原作にこだわらない割には、なぜ「漫画的」であることにこだわってしまったのか。胴着のデザインやピッコロの造形、キャラクターのシンプルすぎる人格設定などなど、実写であるならばもう少しなんとかしておくべき部分がたくさんあったと思う。
アクションシーンもしかり。よくあるカンフーアクションにオーラをつけてみました、という感じ。どこをとっても、期待していたハリウッド感ゼロ。どちらかというと香港風味である。アイディアも乏しく、ハッとするような仕掛けも感じられず。
もっとリアルに、もっと派手にやるべきでしたよ。たとえば最後のドラゴンテンプル。あんなマンガチックな舞台ではなくて、「現在、ドラゴンテンプルはエンパイアステートビルの屋上に隠されている」とか何とか。ラストは悟空とピッコロが、かめはめ波撃ちまくりながら摩天楼を飛び交い、マンハッタンは大混乱。胴着じゃなくてケブラースーツでいいじゃないですか。
同じ日本発お子様ネタ映画の「トランスフォーマー」。あれは1億5000万ドルだったらしい。
う~ん、お金が全てじゃないけれど…1億ドル、どんな風に使われたのでしょうか?
#209
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コメント
こんばんは、お久しぶりです。
今年からまた復活いたしましたので、またよろしくお願いいたします。
私も予告のアクションなどを観て、これは別物として観れば結構いけてるいのでは!?と思って観たのですが…。(^^;
あれだけ同じものを出されて別物としてみることは難しいですし…カンフーシーンなどは割りとよかったと思ったのですが、妙に短くってすぐに終わっちゃうんですよね。
おっしゃられているようにもっとハデに必死でしてほしかったです。うーん、残念です。
かけているお金の謎は日本も同じですよね。
宣伝費なのでしょうかねぇ、昔からそうですがCMは凄いのに本編は…という。
トラックバックさせていただきました。
投稿: 白くじら | 2009/03/18 22:58
こんばんは。
原作が有名で期待度が高かった分だけ、いろいろな人が口をだし、製作がのびのびになり、お金のロスがおおくなり、とほほほ…という感じですかねぇ。
いったいどうしたかったのかがわからない映画でした。
「ハリウッド」と冠したわりには、「よくあるハリウッドのアクション映画」程度にも達していないのがなんとも。
投稿: starless | 2009/03/19 23:30