20世紀少年-第2章-最後の希望
オラハシンジマッタダ
登場人物が多く、話も入り組んでいる本シリーズ。約半年という前作からのサイクルは、ギリギリ筋書きを忘れずに済む長さだろうか。本作は前作の15年後が舞台。20世紀少年たちの活躍はちょっとお休み。基本的には次世代の物語となっている。
物語の構成要素をなるべく切りつめて、とにかく場面を切り替えながらどんどん進む。そんな映画のスタイルは前作と同じ。ドラマ的には相当薄味になるものの筋がわからなくなるほどではなく、薄味さはコミック由来のスピードで補う。賛否両論だと思うけれど、長めの上映時間を飽きさせないその作りは、脚本・編集が優れているからではないだろうか。原作の持つ物語の面白さにしっかり寄りかかりながら、うまく取捨選択しながら駆け抜けていると思う。
前作のラストで吹き出した巨大な陰謀が、本作ではすっかり世界を覆う。ドラマ的には前半と後半の橋渡し、中継ぎ的な役割を負うため若干地味な展開となる本作だけれど、「ともだち」の正体探しを軸に、さまざまな謎をちりばめながら観客の興味を引いていく。ほとんどが謎のまま次作に持ち越されているので、本作としてのカタルシスに欠けるのが残念ではあるけれど。
さあ、世界は真っ暗闇。
次は20世紀少年たちの最後の大活躍を期待していますよ。
#200
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