ゲット スマート
今のタックル、最高
スパイ映画は荒唐無稽な方が面白い。そして荒唐無稽さは滑稽さと紙一重だ。
007はコメディーでは無いけれど、必ず笑えるシーンがあった。それはアクションシーンのあまりの派手さだったり、戦いの中でも余裕を忘れないボンドのお茶目さだったり。笑いの要素が逆に、ボンドの超人的な部分を強調していたようにも思える。
そして本作はその逆だ。スパイ映画では無いかもしれないけれど、とても「スパイ映画な」アクションシーンが盛り沢山なのだ。もっとはっきり言ってしまえば、とても「007な」アクションシーンだ。飛行機からの自由落下中に大男とパラシュートの奪い合い。説明不要。完全に狙ってやっている。好きなのだ。
007が「アクション8:笑い2」だとしたら、本作は「アクション2:笑い6:下ネタ2」といったところ。基本は完全に下品なコメディーだけれども、スパイ映画の肌触りが確実に感じられる。
そしてその肌触りは、今の「新」007から感じられるものよりも、なぜか心地よい。
見て、笑って、懐かしくて、そしてちょっとうれしかった。
#194
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