チーム・バチスタの栄光
死と競い合う、孤独なアスリートたち
評判の良い推理小説原作の映画は、なるべく本を読んでから観ることにしている。しかし本作はタイミングが合わず、未読での鑑賞となってしまった。「推理小説」と一言でいってもいろいろある。本作はいわゆる「謎解き」を楽しむというよりは、スリリングな物語を楽しむ「医療サスペンス」とでもいった雰囲気。
前半は竹内・阿部のコミカルなコンビを中心に笑わせ、後半はシリアスなチーム・バチスタを中心にテンションを上げる、といった描きわけがなかなかよい。豪華な出演者達が効果的にキャスティングされていて、単なる「豪華」で終わっていない。阿部寛の怪演におもいっきり引きずられながらも、後半吉川晃司を中心としたチーム・バチスタがしっかり映画を締めている。
物語も、自らの技量と感覚のみを武器に生きている外科医たちの孤独をしっかり描きつつ、そこそこ感動させるシーンもあり、医療サスペンスらしいオチもあり、実にそつなくまとまっている。手術シーンこそちょっと怖いものの、最近のミステリーにありがちな流血や残酷描写などもない。この手のジャンルが嫌いでなければ、誰もが気軽に楽しめる作品に仕上がっていると思う。ちょっとおすすめです。
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