THE 有頂天ホテル
好きなようにやってやる
大みそかのホテルに集う人々のそれぞれのエピソードを同時並行に描く映画。ちょうど同時期に公開された「大停電の夜に」と同様のコンセプトとなっている。このような映画は、それぞれのエピソードがからみ合いながら、大きな流れとなって収束していく部分が一番の見所であり、また製作者の腕の見せ所でもある。
しかしこれも「大停電」同様、各エピソードはそれぞれに終着点にたどり着くものの、特に全体として流れを形作ることも収束することもない。ちょうど各エピソードが近くをすれ違いながらも結局は別々の目的地に向かうと行った感じ。
ただそこまで凝ったシナリオでは無いながらも、それぞれの局面はそれなりに楽しめる。しかしその「楽しみ」が結構ベタなギャグに依存しているところが評価を分けるかも知れない。「あれだけのキャストを揃えておきながらあの程度」とみるか、「あれだけのキャストを揃えてあんなバカなことを」と楽しめるか。まぁそもそもあのドタバタぶりが合わなければどうにもならないだろう。
終わってみると、それぞれに問題を抱えた人たちが、みんなすっきりと笑顔で新年を迎える。「まぁそれでいいか」そんな気持ちになれた私は、結構楽しめたほうかな。
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