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2007/01/21

サイレントヒル

Sh_1サイレンが響き渡るとき、闇の復讐が始まる

コナミの「バイオ系」ホラーアドベンチャーゲームの映画化です。「バイオハザード」はともかく「サイレントヒル」がハリウッドで映画化されるほど海外でも知られているゲームだったとは知りませんでした。

冒頭たいして舞台設定が説明される間もなく、観客は主人公ローズとともに異世界「サイレントヒル」に放り込まれ、訳が分からないまま娘シャロンの探索行が始まります。この辺りはとてもゲーム的な始まり方です。手探りで行動範囲を広げながら世界の謎を解いていくわけですね。

この映画では様々な異形のクリーチャー達が出てきますが、彼らは恐怖感よりも嫌悪感を強く感じさせます。映画の中盤までは彼らからローズ達が逃げ回る展開が続くわけですが、今ひとつスリルが感じられず正直退屈だったかも知れません。

しかし物語の後半、シャロンの正体が明かされた辺りから物語は様相を変えます。今まで追われる側だったローズが復讐する側にまわり、観客の感情移入のベクトルが逆転するのです。

教会での壮絶な復讐劇。粉砕され逃げまどう人々の様子を見ながら、背徳的なカタルシスを感じたのは私だけではないでしょう。強力なマイナスエネルギーのほとばしり。「キャリー」を思わせるような阿鼻叫喚のクライマックスでした。

アレッサの光の部分から生まれたシャロンは、映画の最後でアレッサの闇の部分と同化しました。そしてアレッサとなってしまった娘とともにローズが戻った世界は、いったいどこだったのでしょう。

#126

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コメント

こんばんは。

もとゲームとは知らず観てしまいましたが、そこそこ楽しめる作品となっていました。
しかし恐怖感に関してはクリーチャーよりも、やっぱり人間の本性の方が怖かったですね。
クリーチャーは変わったタイプがいろいろといたのですが、どうしてそこまで変わったのがいるのか理解できず、単に「おお、なんだあの3角頭は!」とか考えながら観ていました。(^^;

ショーンの出番は短かったですが、彼の現実世界があってこそのラストの悲哀でしょうか。
なんとも物悲しいラストで今なお脳裏に残っております。

トラックバックさせていただきました。

投稿: 白くじら | 2007/02/12 22:22


>どうしてそこまで変わったのがいるのか

このあたりが結構ゲーム的ですよね。
ゲームの敵は因果関係よりも見た目の面白さ重視って感が強い印象があります。

あえて考えれば、アレッサの憎悪が悪夢的に表現されたとでもしましょうか。

投稿: starless | 2007/02/14 20:51

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» サイレントヒル [MOVIE-DIC]
闇に棲む者だけが街への扉を開けられる。 2006年(SILENT HILL) 製作国:アメリカ 監督:クリストフ・ガンズ 製作:サミュエル・ハディダ、ドン・カーモディ 製作総指揮:ヴィクター・ハディダ、山岡晃、アンドリュー・メイソン 原作:コナミ「サイレントヒル」 脚本:ロジャー・エ..... [続きを読む]

受信: 2007/02/12 22:19

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