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2007/01/01

007/美しき獲物たち

Bd14 シリーズ第14作 1985年

【007】ロジャー・ムーア
【 敵 】マックス・ゾリン(実業家)
【主な舞台】パリ~サンフランシスコ

シリーズでは初めてフランスに上陸したボンド。エッフェル塔を始め、パリを舞台に大暴れとなります。今回の敵役は若きクリストファー・ウォーケン。久しぶりに登場した世界征服系大富豪を熱演しました。

ゾリンの屋敷でのエピソードがやや中だるみ気味(インチキ障害物競走が見所とはなさけない)な気もしますが、前半のパリから後半の鉱山~金門橋と見所は盛りだくさんです。ゾリンの計画は荒唐無稽ながらも、全編を通した印象は比較的リアル路線で骨太なアクション作といったところでしょうか。

そんな中で、本作の目玉だと思われるグレイス・ジョーンズのメイ・デイのキャラクターだけが浮いてしまっているような感じです。「ムーンレイカー」やせめて「オクトパシー」くらいのノリの作品ならマッチしたでしょうに、ちょっと残念です。とはいえ鉱山のシーンひとつとってみてもわかるように、いかにも007シリーズらしい、お金のかかった大規模なセット(とその破壊)とゴージャスなロケを楽しめる一本となっています。

本作を持って12年7作に及んだロジャー・ムーアの時代は終わります。ロジャー・ムーアの時代を一言でいうならば「シリーズの大衆化、巨大化」を成し遂げた時代といえるでしょう。最初の2作こそいまひとつの出来ながら「私を愛したスパイ」で見事にスタイルを確立。新作が常に世間の大きな話題となるような、80年代にふさわしい一大娯楽シリーズとなりました。

そしてショーン・コネリーではない「ロジャー・ムーアとしてのボンド」を演じることにこだわり続けた彼が完成させたボンドの姿。そのウイットに富んだチャーミングなボンド像は実に愛すべき存在であり、ムーア時代の大きな魅力の一つとなってます。

その役柄のイメージとは裏腹に「ロジャー・ムーアって真面目でいい俳優だな」と感じる今日この頃です。

#122

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» 007/美しき獲物たち(1985) [萌映画]
シリーズ14作目にしてロジャー・ムーア最後の007。ボンドがゴジラ並に街を破壊して歩きます(^^; 冒頭のスキーアクションはグレードアップしてかっこいいです。ジェームズ・ボンドったらあのお歳にしてスノボーうますぎ(笑) が、全体としてはいろいろやりすぎて大味になってしまった気がする。 007シリーズはもともと笑いネタが埋め込まれている。ショーンの時は諧謔って感じだったが、ロジ... [続きを読む]

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