オーシャンズ12
ジョージ・クルーニーが、多数のハリウッド・スターを集めて製作したシリーズ第2弾。
前作「オーシャンズ11」は、スペシャリストが集まった犯罪チームによる不可能犯罪を描きながらも、各人のキャラクターの描写も充分ではなく、犯罪自体もハイテクを使用した力業的なものだったため、期待していたほど楽しめるものではなかった。
その続編である本作は、前作とはもはや別物の映画となってしまっている。描かれている犯罪は緊張感のかけらもなく、もはや犯罪映画とはいえない内容。犯罪スペシャリスト集団は単なるスターの寄合所帯と化し、本作は彼らのコミカルな演技を楽しむコメディー映画に変貌してしまった。
しかし、何も期待していなかったせいかこれがなかなか楽しい。クルーニーとピットがマット・デイモンをいじめるところなどはかなり面白かったし、ジュリア・ロバーツとブルース・ウィリスの本人役での登場という反則技も、本作のノリにはぴったりだろう。個人的には「11」よりも楽しかった。
スタイリッシュでおしゃれな映像で描かれるスター達の悪ふざけ。これが本作の正体であり、それが受け入れられない場合には全く楽しめない映画となることだろう。
まぁたまにはいいでしょう、スターにも息抜きは必要です(観客はお金を払ってそれにつき合わされるわけですがね)。
#109
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