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2006/08/09

大停電の夜に

Teiden クリスマスイヴの夜、東京を未曾有の大停電が襲う。

と書くと、まるでパニック映画の様ですが、全然そんな映画ではありません。

それぞれに問題を抱えた12人の男女が、停電によりあらゆる機能が停止してしまった大都会で過ごす一夜を描いた映画で、各登場人物が自分のパートナーやゆきずりの相手に自分の心情を語るシーンが大半を占めています。とても演劇的な映画といえるでしょう。

ただ各登場人物の物語が複雑に絡み合い全体が大きな物語を生み出す、といった凝った構成はとられておらず、時系列的には絡み合うものの、各人の物語がほぼ独立してしまっているのが残念といえば残念でしょうか。

それでも各エピソードはキャストのがんばりもあってなかなかの面白さ。とくに豊川悦司のエピソードは、田畑智子とのからみのおもしろさもあって印象的でした(最後は尻すぼみ気味でしたが)。

「こんな夜ですからお話ししましょうか」

本作の素晴らしいところは、大停電という異常な状況をきっかけに、各人がそれまで目を背けてきた自身の問題を「語る」ことの大切さを描いたことでしょう。「語る」ことは自己に向き合い、自分の心を見つめること。自分を見つめ直すことが出来れば、たとえ問題は解決しなくても、今までとは違った世界が見える。

テレビもインターネットもない暗闇の中で、ひっそりと語り、自分と向き合う。そんなことが必要な時期も人生にはあるのですね。

#100

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大停電の夜に 誰だって真剣に頑張って作成してるんだ。作品を作ってみろ!と言われたところで、自分には、絶対に作ることはできないだろう。 けれども、なんだ、この作品の駄作さは、 彦麻呂さん的に言えば、 「役者の息殺しや~~」 ってとこ。 豊川悦司 原田知世 吉川..... [続きを読む]

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