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2006/07/22

X-MEN

Xmen 遺伝子の突然変異により、さまざまな超能力をもつこととなったミュータントたち。そんなミュータントたちの力を恐れた人類は彼らを迫害し始める。そんな中、マグニートー率いるミュータントの一派が人類に対して攻撃を始めた。

アメコミなどのヒーロー物映画は一話完結スタイルをとることが多く、シリーズを順番に見なければいけないほどのストーリー性を持たないことが多いと思います。しかし「X-MEN」シリーズについては、1作目である本作は単なる序章に過ぎないといった雰囲気を強く感じます。次回作以降のストーリーの大きな動きを感じさせる1作目、裏を返せば本作単体で考えると、なんとも物足りない1作目であるといえるでしょう。

それは本シリーズのやや複雑な設定にも原因があるでしょう。人類に差別され迫害されるマイノリティー、ミュータント。そのミュータントが人類に対抗するマグニートーの勢力と、人類と融和を図るチャールズの勢力に分かれ、この2つの勢力の戦いが物語の主軸となります。チャールズたちは自分たちを差別する人類のために、自分たちの同胞であるミュータントと戦わなければならないわけです。

通常シリーズものの1作目は、興行成績次第では次回作以降がある保証もないわけですから、当然に派手なスペクタクルシーンを多用した「売りやすい」作りでくることが多くなります。しかし本シリーズは「善対悪」というにはやや複雑な構成となっています。最初にある程度は世界観をしっかりと説明しておく必要があるため、このような地味目な1作目となってしまったのでしょう。つまり「1」を見ておかないと「2」を楽しめないことが約束されているわけです。

ただ逆にいえば、続編の製作があらかじめ決まっていたからこそこのような作りに出来たともいえるわけで、長期的な視野に基づいて製作された本シリーズは幸せだとも考えられます。

この「物足りなさ」を除けば映画としてはかなり楽しめる部類でしょう。登場するミュータントたちは、一般的な超能力からするとかなり強烈な力の持ち主ばかり。本作では自己紹介が終わった程度ですが、次回作以降の大活躍を期待させます。ただマグニートー陣営がちょっと見劣りする(怪力とか舌がのびるとか、超能力というより動物?)ので、次は強力な敵役がでてほしいですね。

アメリカではすでに完結編である「3」が公開されており、「ダ・ヴィンチ・コード」を蹴落として全米興行ランキング1位となりました。「しっかり助走をすれば跳躍も大きい」といったところでしょうか。「3」の日本公開前に、しっかり「1」と「2」を見ておきましょう。

#097

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コメント

私はこれ、DVDで1,2を続けて見たので全体の評価が高くなりましたが、1だけ劇場で見た人は「?」だったんじゃないでしょうかね。

投稿: rukkia | 2006/07/22 23:08

「?」ってほどじゃありませんでしたけど、これならいっそのこと「次回に続く」としてもっとドラマチックな終わり方にしても良かったかも。
個人的には、チャールズの側は学校があったり基地があったりと陣容が整っていたのに、マグニートーの側はでかいことやる割には貧弱な陣容だったのが気になってしまいました。

投稿: starless | 2006/07/23 09:32

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